安細さんに想う
今日このような文を書こうとは夢にも思わなかった。
朝、突然の訃報に、「えっ!えっ!安細さんが!」と思わず絶句しました。
過日の研修旅行にも一緒に行く筈だった貴方は、いつもの中妻のバス停には見つからなかった。十万億土の遠い彼方へ行かれたのですね。
昨年でしたか、三内丸山遺跡の見学旅行で同室しましたね。語り合うというよりは、私がお聞きする一方で、その博識ぶりには驚くばかりでした。お陰で有意義な旅が出来たことが今も心に残っております。
朴訥な話しぶりで、決して雄弁ではありませんでしたが、豊富な知識に裏打ちされた、そして整理された内容のずっしりしたお話には説得力がありました。
若い頃からの勉強家、努力家であったなあと思われました。
私と同じボイラーマンとしても、話しに手ごたえがありました。
情けないことですが、私には貴方を表現する才がありません。先人の漢詩の一部を貴方に捧げます。
−豹は死して皮を留む 豈偶然ならんや
湊川の遺跡 水天に連なる
人生限り有り 名は尽くる−
貴方の名は、ふだん記に留まり、暖かい眼差しは私の脳裏に長く長く残ります。
合掌